大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク キックオフセミナー(2021年3月12日掲載) 音声読み上げ
大阪大学 基礎工学研究科 技術部 中本 有紀
大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワークは、専門性の高い技術力で教育・研究を支える重要な役割を担う女性技術職員が、働きやすい環境を実現するために部局を超えて互いに考え協力するための組織として2019年2月に発足しました。女性技術職員同士の交流を図り情報共有・意見交換を行うことでライフワークバランスに役立て、さらには女性の視点での新しい提案をしていきたいと考えています。
2020年9月29日(火)に大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク キックオフセミナーとして「知っていますか技術職員って-理系女子の活躍する社会に向けて-」を開催しました。このネットワークの取組みを幅広く知っていただくことを目的とし、大学で働く技術職員の現状と動向についての講演や女性技術職員の幅広い分野での活躍と多様な働き方の紹介などが行われました。
はじめに、大阪大学の工藤 眞由美理事・副学長※1 により大阪大学におけるダイバーシティに関する取組みが紹介され、大阪大学の中本有紀・基礎工学研究科技術部技術長より女性技術職員ネットワーク発足と活動について報告されました。特別講演では、東京工業大学の江端 新吾教授※2 に、「大学技術職員への期待 -研究力強化と研究基盤戦略の構築と大学職員への期待-」と題したご講演を頂きました。
これから就職や生活設計を考える学生に向けて、大阪大学の由良寛子人事課主任より「技術職員の公募採用について」の説明の後、女性技術職員3名から日々の業務や生活に関する発表がありました。最後に 江端氏を交えて技術職員の今後についてパネルディスカッション※3 を行いました。パネルディスカッションでは、緊急事態宣言下での生活、技術職員のキャリアやスキルアップなどについて様々な立場からの意見が飛び交いました。
会場に加えてWebでも同時開催した本セミナーには、大阪大学内だけでなく日本全国から100名以上の方に参加いただきました。「女性が働きやすい環境、そこは男性も働きやすい職場である」そんなより良い環境を実現するために共に考えるとても良い機会となりました。
※1 ダイバーシティ&インクルージョン推進担当理事・副学長/男女協働推進センター長
※2 内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付〔総合科学技術・イノベーション会議事務局〕上席科学技術政策フェロー 、東京工業大学教授 統括理事・副学長 特別補佐
※3 パネリスト:江端 新吾(内閣府・東工大)、古谷 浩志(大阪大学科学機器リノベーション・工作支援センター)、 江口 摩利子(大阪大学歯学研究科総務課)、稲角 直也(大阪大学理学研究科技術部)、川上 恵子(大阪大学蛋白質研究所)、ファシリテータ:三宅 里佳(大阪大学基礎工学研究科技術部)
