室蘭工業大学
多様な構成員が活躍可能な環境整備の実現へ
ダイバーシティのための研究環境支援活動の充実 音声読み上げ

ライフイベント期の研究者への支援員の配置
室蘭工業大学では、第3期中長期計画において、「2021年3月までに教員に占める女性割合を10%以上にする」と定めており、その対策として「女性教員の在職比率を勘案して、定年・自己都合退職等の後任に女性教員を採用する」としています。そのための方策のひとつとして、ライフイベント期にある女性教員のほか、ライフイベント期の共働き男性教員を配偶者の職種で区別しないような取組を行っています。具体的には、本学における女性研究者がライフイベント期(妊娠・育児・介護等)と研究活動を両立できるよう、支援員の雇用に係る経費の助成を行う制度です。応募資格は、妊娠・育児(小学校6年生以下)又は介護等にあたっている本学の教員及び博士研究員です。支援員の種類には、学術研究員、技術補佐員、臨時補助員、派遣スタッフなどを選べるようにしています。
この制度には、親の介護や育児中で、研究活動に支障をきたすような女性教員から、毎年、数件の申請があり、また、過去には、育児・介護中の共働きで、配偶者が研究者ではない2名の男性教員にも研究支援員を配置した実績があることから、本学にとっては、非常に有用な支援活動となっています。
理系女子高生応援プロジェクト
本学、ものづくり基盤センター(センター長 清水一道教授)と連携して、「理系女子応援プロジェクト」を実施しています。この取り組みは、理系志望の女子高校生を対象にものづくりに関する講義や実習などを、本学の宿泊施設を利用して1泊2日で体験してもらうもので、女子高生がものづくりに対して抱いている「3K」のイメージを払拭し、ものづくりの楽しさと魅力を伝え、現状では少数派の工学部志望者を増やし、製造現場への就職を目指してもらおうという取り組みです。写真は、実習と講義の様子で、支給した作業服の背中には「室蘭工業大学 理系女子応援PJ」の文字が入っており、本学の大学院女子学生にもお手伝いしてもらっています。
理系女子高校生応援プロジェクトの実施状況

大学院女子学生が活躍
(真ん中の黄色い作業服の学生)

カントリーサインの作製状況

清水センター長による講義の様子
本学同窓会女子会との連携
本学の同窓会に女子会が、2017年に発足しました。これを機に、男女共同参画推進室と同窓会女子会が連携して、女子学生との交流会を開催しています。同窓会女子会のメンバーが来学して女子学生の日頃の勉強や研究、あるいは日常生活などの相談やアドバイスを行うことで、女子学生への支援を行っています。

本学同窓会女子会メンバーと大学院女子学生との懇親会
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
★A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
★B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
★D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている